定期預金と確定拠出年金の関係

確定拠出年金は定期預金で安全な運用を

年金制度改革法案が成立し、年金の支給額が所得や賃金に合わせて下げられる新しいルールが適用されることになりました。人によっては受給額が減るケースも出てくるため、その分をカバーしなければなりません。では、どうしたらよいでしょうか?

そこで利用したいのが、平成13年から始まった確定拠出年金制度です。日本版401kと呼ばれる確定拠出年金には、企業型と個人型の2種類がありますが、注目されているのが個人で掛金を払い込む個人型確定拠出年金(個人型DC)です。企業年金制度に加入していない会社の社員や、自営業者などが加入できます。

確定拠出年金制度では、年金の給付額が加入者によってあらかじめ設定された金融商品の運用成績次第で変動します。組み入れた商品の運用成績が良ければ、より多くの年金を受け取ることができるので、加入者にとっては運用する金融商品の選択が重要になります。

確定拠出年金は毎月掛け金を積み立てる方式のため、個別の株式で運用することはできません。したがって運用方法は定期預金や投資信託などの積立投資が主流です。若い世代の方であればボーナスを株式投資や投資信託商品などのリスク資産で積極的に運用するのも良いですが、大事な老後資産になる確定拠出年金ですので、元本保証商品である定期預金で安全運用を考えるべきですね。

確定拠出年金との関係性でいえば、企業年金連合会の調査によると、運用先の選択で61.6%の人が、定期預金や保険商品などの元本保証商品を選んでいます(第4回確定拠出年金制度に関する実態調査)。調査結果からいえば、定期預金は確定拠出年金と相性が良い金融商品といえます。

定期預金は、基本的に中途解約はできませんが、金利は普通預金よりも高く設定されています。預け入れ期間は、最短1か月から最長10年まで幅広いので、預金者が自分のライフプランに合わせて自由に設定できるのがメリットです。

では、運用に掛かるコストの面ではどうでしょうか。投資信託での運用には、信託報酬や運営管理手数料が掛かりますが、定期預金は積立金以外に負担する費用はありません。満期まで持てば確実に投資元本と利息が保証されるため、定期預金の方がコスト面で有利です。

さて、定期預金で運用すると決めた場合、重要になるのが金利のチェックです。定期預金の金利は一律ではなく、金融自由化により金融機関によって異なるようになりました。少しでも金利が高い金融機関を選ぶことが運用成績の向上につながりますので、日頃から各銀行の商品一覧で利率をチェックする情報収集が大事です。

実は、都市銀行より地方銀行の方が高い金利に設定しているケースが多いのです。都市銀行の方が安心というイメージがありますが、預金保険機構によって1,000万円までは元本と利息が保証されますので、金融機関の大小を気にする必要はありません。金融機関を変更することも可能ですので、より有利な運用先を選択することをおすすめします。

確定拠出年金専用口座の開設はほとんどの銀行、証券会社から申し込むことができます。年金は自分で運用する時代になりました。老後の資産を築く大事な確定拠出年金制度ですので、制度の主旨を十分に理解し、より安全で着実な運用を心掛けましょう。定期預金はそのためにもっとも相応しい金融商品なのです。